Love Letter From Happy Heart

谷川俊太郎

 こんにちは。私はいままで、「内容を持たない人間」をどうするか、ということを考えてきましたが、どうもそれを解決するのができずに墓場まで持って行かねばならないようです。

 言葉をつきつめていらした谷川さんの人生。ただし、世間はコンビニの並ぶ通りに、コンビニをさらに建てて競い合うというビジネスが横行し、それは想像力のなさ、ひいては自身で世界を摑もうとする握力の「弱さ」から来ています。

 友人と話しをしていて、それは彼らが「言葉に対する諦念」を持っていて、ついには自身を言葉に投影する努力すら怠り、この「社会通念で全部つながる」という錯覚が生まれるのだと結論しました。誰もがこうしてツギハギのプレゼンテーションをまくしたてる機械となって私たちに消費的生活を強いるとしたらこれは言葉を使っているとは言えぬ状態なのです。「中身のない人間をどうするか?」問題について、私はこうハッキリ申し上げようと思いました。

 来世でまた会おう、と。それが本書であります。